オウンドメディアを運営するメリットは、潜在顧客に認知獲得やファン育成まで、すべてのフェーズで顧客とのつながりを強化できる点です。
外国語を使うユーザーに、あなたのサービスや商品の魅力を伝えるために外国語のオウンドメディアを作っていくのは良いアイデアです。
この記事は外国語のオウンドメディアを作るときに、Googleなどの検索エンジンで適切にインデックスされ、集客に効果的なプラクティスを紹介します。
この記事を読んで欲しい読者
この記事は次のような読者を想定しています。
- 日本から外国語圏のユーザーに向けてメディアを運営したい
- 越境ECなどを運営し、海外に向けて自社製品・サービスの認知を広げたい
- 日本に住んでいる外国語ネイティブの人にリーチしたい
Google検索は機械翻訳だけだとスパム判定?
Googleのコンテンツガイドラインでは、機械翻訳しただけの読みにくいコンテンツは、スパム判定の対象になりうると警告しています。
読んでくれる読者が、自然で読みやすい翻訳コンテンツを提供することが重要です。
そのためには、プロのライターさんに読みやすい文章を制作してもらうべきです。
翻訳ではなく「ローカライズ」
多言語メディアを構築する際は「単純な翻訳」だけではなく、ターゲットユーザーや市場の文化、法律、商習慣、スタイル、人々の関心を考慮したローカライズを行なうことが大切です。
ローカライズでは、新しい顧客の共感を得られるコンテンツの制作すべきです。
適切なローカライズによって、新しい市場への進出、ブランドの認知向上、見込み客との信頼関係の構築できます。
具体的には、対象言語や国のキーワード調査、ユーザーニーズの把握とそれに合わせたコンテンツの調整が重要になります。
検索ワードは国ごとに違う可能性がある
同じ英語圏でもユーザーの検索ニーズ、気になるもの、使われる言葉、生活などは異なる場合があります。
例えば「ズボン」はイギリスでは「Trousers」、アメリカでは「Pants」をが一般的です。
外国語のネイティブが普段検索に使うキーワードをコンテンツで使うべきです。
SEOの知識がある人にコンテンツの内容を監修してもらい、SEOの観点でのチェックを行なうことをおすすめします。
Google以外の検索サイトも意識しよう
海外ではGoogle以外の検索エンジンが人気を得ている場合があります。
ロシアの場合は、Yandexという検索エンジンのシェアが50%近くあります。
Yandexのユーザーの平均年齢は、Googleのユーザーよりも高いと言われています。ロシアでのSEOを考える際は、Yandexでのキーワード調査を行なうようにしましょう。
中国国内ではGoogleなどの外国のサービスを使うことができません。そのためBaidu(百度)を使うユーザーが大半です。キーワード調査を行なう場合は、百度指標を使うと良いでしょう。
主要な検索エンジンはキーワード調査ツールを提供しているので、ターゲット国ごとにツールを適切に使い分けるようにしましょう。
外国語メディアの設計時にやるべきこと
もし英語や外国語メディアを構築したい場合に、最初に行なうべきことを紹介します。
- ターゲット国x言語に合わせたURL設計を行なう
- Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティング
- ターゲット地域へのレスポンスを最適化する
- 外部リンクを適切に獲得する
- サーチコンソールの警告を定期的にチェック
1. ターゲット国x言語に合わせたURL設計を行なう
外国語メディアを作る場合はターゲットの国と言語をしっかり調査しましょう。
ターゲットを絞ることで、マーケティングの精度を向上させ、ローカライズを効率的に行なうことができます。
Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティングでGoogle検索のクローラにターゲット国を指定できます。
それを踏まえて、以下の様なURLの設計をおすすめします。
- (1)ターゲット国ごとにサブドメインを指定する ( 例:
vn.example.com
) - (2)言語ごとのサブディレクトリを作る
- ベトナム語:
https://vn.exmaple.com
- 英語:
https://vn.example.com/vn
- ベトナム語:
- (3)複数国で重複コンテンツにならないように
canonical
を適切に設定する
2. Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティング
Googleサーチコンソールに「インターナショナル ターゲティング」というツールがあります。
このツールでターゲット国をGoogle検索のクローラ(Googlebot
)に正しく伝えることができます。
ターゲット国を設定することで、その国で検索したときに検索結果に表示されやすくなります。
指定したターゲット国以外からは検索結果に表示されづらくなります。URLを正しく設計して、インターナショナル ターゲティングの指定を行いましょう。
3. ターゲット国でのレスポンスを最適化する
ターゲット国のユーザーがサイトを閲覧したときに、快適に閲覧できるようにしましょう。
具体的にはWeb Vitalsで良い数値(グリーン)を出せるように、サーバー構成を設計してください。
FastlyやCloudFlareなどのCDNにキャッシュをすることで、ターゲット国でのレスポンスを最適化できます。
4. ターゲット国で外部リンクを適切に獲得する
ターゲット国のサイトからの被リンクを適切に獲得することは、検索順位の向上に重要です。
提携企業などと協力をして、関連する企業サイトなどから、被リンクを獲得していくことが大切です。
また、Twitterなどでシェアされることも検索順位に影響を与えると言われています。
ターゲット国での被リンク施策を常に検討しましょう。
5. サーチコンソールの警告を定期的にチェック
メディアを多言語展開したときは必ず定期的にサーチコンソールからの警告を確認するようにしましょう。
サーチコンソールの警告にしっかり対応することで、長期的にGoogle検索と良い関係を構築できます。
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多言語オウンドメディアは、世界中の潜在顧客に認知獲得やファン育成まで、すべてのフェーズで顧客とのつながりの強化できます。
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